あなたは知ってる⁈バチカン市国の世界遺産の数

国土全体が世界遺産に登録されている珍しい国“バチカン市国” ✨

大きさは東京ディズニーランドよりも小さく(0.44 ㎢)、皇居の約 1/3 の大きさ・・

世界で最小の国として知られているバチカン市国はイタリアの首都ローマの中にあるイタリアとは異なる国です。

旅行や観光で美術館や教会を訪れる旅人にとって、出入国が自由なバチカン

独自のパスポートもなく、検問所などもありません。

そのため、文化遺産(The world heritage)の国として、大勢の観光客が訪れます。

 

また、バチカン市国はローマ法王が統治する宗教国家であり、世界中のカトリック信者の総本山です。

中世ヨーロッパの都市のように城壁に囲まれたバチカン国内には約 800 人の“国民”が居住していますが,そのほとんどが聖職者と修道士・修道女です

世界で最も力のある宗教指導者が”家”と呼ぶバチカン市国。

世界各国から巡礼者や観光客が集まり、バチカン市国の壮大な歴史と、美しすぎる芸術品に心を奪われます✨✨

国土の半分以上が美しい庭園で埋め尽くされていて、大聖堂や美術館、バチカン宮殿など心を研ぎ澄まされるような光景が目の前に広がります

ローマ法王が暮らす国として、バチカン市国の存在を知っている方も多いですが、その歴史や文化もまた壮大で、国土は小さくてもとても奥深い国です。

今回の記事では、そんな魅力がたっぷりのバチカン市国の世界遺産の数数々の建造物、またチカンの歴史や文化について紹介していきます!

 

バチカン市国における世界遺産の数

File:Logo Unesco.jpg

Unesco, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons

バチカン市国におけるユネスコ協会により登録されている世界遺産の数は2つです。

①ローマ歴史地区、教皇領とサン・パオロ・フオーリ・レ・ムーラ大聖堂
(1980年にUNESCOにより文化遺産として世界遺産登録、1990年に範囲拡張の見直しがなされる)

②バチカン市国
(1984年にUNESCOにより文化遺産として世界遺産登録される)

※以下、詳しく書いていきます。

 

バチカン市国という国(歴史や宗教背景からの成り立ち)

バチカン市国の歴史は古く、カトリック教会の勢力が拡大することに伴い存在感を強めていましたが、独立国家として認められたのは 1929 年と、20 世紀に入ってからのことです。

一般的に「国」は大統領や国王を国家元首に定めて統治されていますが、バチカン市国ではローマ教皇を元首に定め、ローマ教皇庁が政治を担っています。

バチカンの歴史は 326 年,キリスト教を公認したローマ帝国皇帝コンスタンティヌス 1 世がイエス・キリストの使徒聖ペテロ殉教の地であるバチカンの丘に,サン・ピエトロ寺院を建造したことに始まります。

バチカンでは聖ペテロが初代法王とされています。

バチカンはカトリック教会の本拠地として発展し,8 世紀にはフランク王国からの寄進などにより,統一される以前のイタリア各地に法王領を持つようになりました。

以後,欧州情勢によって拡大・縮小を繰り返す法王領が現在のバチカン市国の礎といえます。

19 世紀にはイタリア王国との確執により,半世紀にわたってイタリアとバチカンの国交は断絶します。

1929 年の「ラテラノ条約」によって,ようやくイタリアは独立した主権国家としてのバチカン市国を承認し,現在のバチカン市国に至っています

 

バチカン市国の2つの世界遺産と4 大バシリカ(ローマ4大聖堂)

上記でもお伝えしたように、

バチカン市国におけるユネスコ協会により登録されている世界遺産の数は2つです。

①ローマ歴史地区、教皇領とサン・パオロ・フオーリ・レ・ムーラ大聖堂
(1980年にUNESCOにより文化遺産として世界遺産登録、1990年に範囲拡張の見直しがなされる)

②バチカン市国
(1984年にUNESCOにより文化遺産として世界遺産登録される)

 

①のローマ歴史地区に関しては事実上イタリアのローマ市とバチカン市国を跨ぐように存在しますが、そもそもバチカン市国そのものがユネスコにより文化遺産として世界遺産登録されているため、バチカン市国の旅行や観光としての見どころはバチカン市国全体になります。

 

耳にしたことある方も多いかとは思いますが、バチカン市国といえば4 大バシリカ(ローマ4大聖堂)ですよね!

ここでは、バチカン市国の代表的な見どころである4大バシリカ(ローマ4大聖堂)を紹介していきます!

※外国人観光客が入れる場所は、下記に記載してある建物だけになるので計画を立てる際には注意が必要です。

①バチカン博物館      
4大バシリカ(ローマ4大聖堂) ※バチカン宮殿(4大バシリカの一つ)の大半はバチカン博物館内になります。

②システィーナ礼拝堂 (バチカン博物館内)
4大バシリカ(ローマ4大聖堂)

③サン・ピエトロ広場

④サン・ピエトロ大聖堂
4大バシリカ(ローマ4大聖堂)

① バチカンミュージアム/Vatican Museums

バチカン, 博物館, 階段

全長 7km にも及ぶスケールの大きいバチカン博物館

大小合わせて 24 の博物館、美術館、広場、中庭、またシスティーナ礼拝堂があり、「バチカン博物館」というのはその総称です。

展示室は 1,000 以上で館内の所蔵作品数も 15 万点以上とスケールがとても大きいのです!(^^)!

また、その展示室を結ぶ通路は 7km 以上もあり、館内の構造はとても複雑・・・

全て見て回ると、一日以上かかります(;・∀・)

事前に何の作品を観たいかリストアップし、マップを見て・・と下調べをしておくことをおススメします!

☞バチカン博物館 MAP(英語)

また、バチカン市国の厳正な管理下にある美術館は、大聖堂や教会に入る時と同じ様に、きちんとした格好で訪問することが求められているので、服装には注意してくださいね(^^)

 

 
ネコ
少し余談ですが、バチカン市国の職員さんは一般的に日本人に対してとても親切です。

その理由の一つに、1982 年のシスティーナ礼拝堂のフレスコ画修復の為の寄付という、世紀のイベントがあった為だといえます。

日本テレビがスポンサーとなり、システィーナ礼拝堂のフレスコ画修復に、現在のユーロにして 9,296,224.18 ユーロ(約 12 億 5 千万円)をバチカン美術館に寄付しました。

その寄付金でミケランジェロやボッティチェリなど偉大な芸術家の作品が色鮮やかに息を吹き返したと言われ
ています。

ちなみにバチカン美術館は事前にオンラインで予約ができます!

事前予約をしておくと、並ばず入場でき、とても便利なので、是非利用してください(^^)

オンライン予約サイト詳細解説サイト

 

②システィーナ礼拝堂/Sistine Chapel

Dennis Jarvis

バチカン博物館の中にある、必ず立ち寄りたい偉大な礼拝堂“システィーナ礼拝堂”

ミケランジェロ の大作である「天地創造」がフレスコ画で天井一面に描かれています

天地創造は、ミケランジェロが、旧約聖書の創世記に基づいて描いたもので、この世界と人間は神によって造り出されたが、人間は堕落してしまったので、神の救済が必要だという教義が表現されています。

天地創造の絵の中心となっている 9 枚の絵画は、システィーナ礼拝堂の入口に立って見た場合、手前から「神による天地創造の場面」「アダムとイヴの創造と追放の場面」「人類の破滅とノア一族の物語」の3 つの場面に分かれるそうで、各場面はそれぞれ 3 枚の絵で構成されています。

最初の場面では、「光と闇の分離」「太陽・月・植物の創造」「大地と水の分離」、

2 番目の場面では、「アダムの創造」「イヴの創造」「原罪と楽園追放」、

そして最後の場面では、「ノアの燔祭」「大洪水」「ノアの泥酔」が描かれています。

全て偉大でとても美しい絵画なのですが、特に有名なのが、“アダムの創造”です。

 

横たわるアダムに神が息を吹き込もうとして差し延べる手に、アダムの指が触れようとする瞬間がドラマチックに表現されていて、眺めれば眺めるほどにミケランジェロの芸術家としての偉大さがひしひしと伝わってくると思います!

 

③サン・ピエトロ広場/St. Peter’s Square

David Ohmer

バチカン市国の玄関口“サン・ピエトロ広場” ✨✨

30 万人を収容できると言われるこの広場は、サン・ピエトロ大聖堂の内装も手掛けたベルニーニによって 1656 年から 1667 年にかけて造られました。

トム・ハンクス主演のあの有名映画「天使と悪魔」の舞台になったことでも有名で、サン・ピエトロ大聖堂や付属のクーポラに入場する前に必ず通る広場です。

サン・ピエトロ広場は、大きく 2 つの部分で構成されています。

一つは、ミケランジェロ設計のカンピドリオ広場をモデルにした大聖堂側の台形部分、もう一つは円柱の柱廊に囲まれた楕円形の部分です。

広場の幅は 240 メートル、奥行き 340 メートル、広場を囲む柱廊には、高さ 15 メートルの円柱が 4列で 284 本も並び、上部に目を向けると、欄干の上には高さ 3.2 メートルの 140 体の聖人像が並んでいます!

広場は入場無料で、24 時間開放されているので、公園に入る感覚で気軽に立ち寄れます!(^^)!

住所 Piazza San Pietro, 00120 Città del Vaticano, バチカン市国
営業時間 24 時間
料金 無料

 

 
④サン・ピエトロ大聖堂/St. Peter’s Basilica

キリスト教最大の建築物であり、カトリックの総本山となっている偉大な“サン・ピエトロ大聖堂” ✨✨

もともと使徒ペトロの墓所を祀る聖堂とされています。

奥行き 216 メートルを誇る聖堂内には、一度に最大 6 万もの人間を収容できると言われており、毎年数え切れないほどたくさんのカトリック信者が巡礼に訪れます。

大聖堂はサン・ピエトロ広場の西側に面して建っており、設計や監修には、ブラマンテ、ラファエロ、ミケランジェロなど、時代の寵児と言われる天才芸術家が 10 人以上も携わったと言われている偉大な大聖堂です。

ミケランジェロが設計したといわれている大円蓋(クーポラ)は高さ 132.5m、直径 42m ととても大きく、大円蓋の直下には、ベルニーニの作の高さ 29m もある大天蓋(バルダッキーノ)や「聖ペトロの司教座」、ミケランジェロ作の「ピエタ像」や「クーポラ」など、大聖堂という名のまるで美術館のようです✨

 

 

まとめ

バチカン市国におけるユネスコ協会により登録されている世界遺産の数は2つです。

①ローマ歴史地区、教皇領とサン・パオロ・フオーリ・レ・ムーラ大聖堂
(1980年にUNESCOにより文化遺産として世界遺産登録、1990年に範囲拡張の見直しがなされる)

②バチカン市国
(1984年にUNESCOにより文化遺産として世界遺産登録される)

 

国全体が世界遺産になっているバチカン市国✨✨

イタリアの真ん中にありながら、イタリアとは異なる色を持つ、優雅で上品な国です。

カトリックの総本山があるということやその頂点に立つローマ法王が住んでいるだけあって、とても偉大な力を持った国であります。

数千年にわたる苦難の歴史を持つバチカン市国ですが、その歴史を覆すアートや有名な建築家によって建築された建物からはスピリチュアルなパワーを感じられるでしょう(#^^#)

また、バチカン市国は訪れる時間帯によって、その姿をかなり変えてくれるのも魅力的です(*^-^*)

日中であれば、真っ青な空の下目の前にパッと広がる景色がとても鮮やかになり、夕暮れ時になると斜陽が天使の銅像たちに刺さり、とても美しい光景が目の前に広がります✨✨

まさに目に入ってくるもの全てが感動で溢れているバチカン市国✨

バチカン市国を旅する前に、現在に至るまでの歴史をちょっと頭に入れておくと、より一層楽しめると思います!

服装などのマナーに気を付けて、荘厳な世界観を満喫してくださいね。

心をくすぐる素敵な風景に沢山出会い、美味しいものを沢山食べて、素敵な思い出を沢山作りましょう~✨

今回の記事が少しでも参考になれば幸いです

最後まで読んで頂き、ありがとうございました(*^_^*)

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